腸は第一の脳

梅雨が明け、夏になりました。

みなさん、しっかりと睡眠は取れていますか?
夏を乗り切るためには、まず、しっかりと睡眠をとって、充分な休息を心がけてください。

電力不足で節電を呼びかけているので、私も気が引けて、夜寝るときは、クーラーをつけずに寝ていましたが、寝苦しくて、夜中に何回も目を覚まし、熟睡出来ていませんでした。

そのため、最近、便秘になってしまい、スッキリとしない日々を過ごしていました。

睡眠と腸には、意外な関係があります。

不眠のお客様に、「便秘ではないですか?」とたずねると、
大体は、「そう言えば、最近、お通じがない。」とか、

便秘のお客様に、「不眠ではないですか?」とたずねると、
「そういえば、最近、夜中に、よく目が覚める。」などの返事が返って来ます。

腸の蠕動運動が活発になるのは夜です。
腸の運動を促す副交感神経が夜、寝ている間に優位に立つため、睡眠不足や不眠だと、腸の蠕動運動が停滞し、腸内環境が整わず便秘になってしまいます。

そのため、今は、しっかりとクーラーをかけ、室温を26℃に保って、夏でも、厚手の羽毛布団で、長袖長ズボンのパジャマで寝ています。

最近、「脳腸相関」という言葉をよく耳にするようになりました。

「腸脳相関」とは

①腸で必須アミノ酸のトリプトファンやビタミンB6が蓄えられる。
②トリプトファンやビタミンB6が血液を介して脳へ。
③トリプトファンやビタミンB6をもとに脳内で幸せホルモンセロトニンが作られる。
④セロトニンを原料として、睡眠ホルモンメラトニンが分泌される。
⑤メラトニンが腸を活発に働かせ栄養の吸収を促す。

まるで、「鶏が先か、卵が先か」のように、「腸が先か、脳が先か」という感じなのですが、人間の臓器は、まず、腸から作られるそうなので、実は「腸が先」だったのですね。

よく、腸が「第二の脳」と言われますが、「第一の脳」と言っても過言ではありません。

以前、自閉症の子供の腸内環境を整えたら、親に話しかけるようになったり、不登校の子供が学校に行けるようになったなどという話を聞いたことがあります。

これは、セロトニンのもととなる必須アミノ酸のトリプトファンが腸で作られているため、腸内環境を整えた結果、セロトニンが分泌されたためだと考えられます。

最近では、うつ病の人の腸内細菌を調べると、善玉菌の乳酸菌やビフィズス菌が少ないというデータも出ています。
善玉菌が少ないと悪玉菌が増殖し、腸が炎症してトリプトファンが減って、セロトニンが作られにくくなり、結果的に、うつ症状を引き起こしていると考えられています。

うつ病の症状は、まず、不眠から始まるというのも納得です。

セロトニンは、幸せホルモンとも呼ばれ、ストレス解消に有効だとされる物質です。
(セロトニンについては、ブログ記事「不眠には、睡眠ホルモンメラトニン」 をご覧ください。)

トリプトファンは、体内で生成できないので、食事から摂取しなければなりません。
トリプトファンが不足すると、不眠症や睡眠の質の低下を引き起こす原因となり、その結果、日中、セロトニンが分泌されなくなります。

トリプトファンが多く含まれている食材は主に、肉類、魚介類です。
豆腐・納豆・味噌・醤油などの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、米等の穀類、その他ゴマ・ピーナッツ・卵・バナナにも含まれています。

中でも、バナナには、ビタミンB6も含まれているため、効率的にセロトニンを作ることができます。
イライラしやすい時や、睡眠不足の時などにオススメな食材です。

バナナには、幸せホルモンセロトニンのもとになる必須アミノ酸のトリプトファンとビタミンB6がバランス良く含まれています。

昔から、バナナは便秘に良い食べ物だと言われますが、ただ消化が良いだけではなかったのです。
恐るべしバナナ!

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