トリートメントはコミュニケーション術
この仕事をしていると、トリートメントを教えてほしいというご依頼をよく受けます。
先日は、保健師をしていらっしゃる方から、
「初めて出産した若いお母さん方が不安そうにしていらっしゃるので、不安を和らげてあげるために、トリートメントを学びたい。」
というお話をいただきました。
以前は、グループホームにお勤めの方から、
「入居者さんが、毎朝、どこにいるのか分からなくなり混乱するので、動揺を抑えるために、トリートメントを学びたい。」
というご依頼もありました。
その他、「入院して気弱になっているお母さんのケアをしたい。」「不登校の子どものケアをしたい。」などのご家族のケアを始め、「元気のないお友達を励ましたい。」という親しい方のケアまで色々とありました。
こういうお話をいただくと、何とかお力になりたいという気持ちが湧いてきます。
それは、母として、エステティシャンとして、「手の力」を一番、知っているからです。
(手の力については、ブログ記事「愛情たっぷりトリートメントでオキシトシンアップ」をご覧ください。)
インドの伝承医学のアーユルヴェーダでは、家庭内でトリートメントが行われるそうです。
赤ちゃんが生まれるとお母さんが赤ちゃんにトリートメントをします。
赤ちゃんが子供になると、兄弟同士でトリートメントをしあいます。
子供が大きくなると、お母さんにトリートメントをしてあげます。
このように、家庭内で健康維持のためにトリートメントが行われています。
私はこの話を聞いたとき、なんて素敵なんだろうと思いました。
そして、ぜひ、この教えを日本でも広めたいと思っていました。
こういった事はインドだけではなく、いろいろな国でも行われています。
以前、温浴施設で韓国アカスリをしていた時に、韓国のお姉さんが、
「日本人は家でアカスリをしないの?」
と聞きました。
韓国では、お風呂で、お母さんが子供にアカスリをしてあげるそうです。
子供は、お母さんにアカスリをしてもらっているうちに、自然と自分でもアカスリの仕方を学ぶそうです。
ですから、わざわざ、研修所でアカスリを学ばなくても、韓国人ならみなアカスリができるとおっしゃっていました。
日本でも、おばあちゃんの肩たたきなどがあります。
子供が、親や祖父母をねぎらって、肩を叩く習慣はあります。
しかし、親が子供にマッサージをすると言う習慣は、あまりないように思います。
近年、「ベビーマッサージ」と言って、このアーユルヴェーダの文化を部分的に商業化して取り入れられたものが流行りました。
もちろん、とても良い習慣だと思うので、ぜひ広めてほしいと思います。
しかし、3人の子育てしてきて思うのは、「赤ちゃんはどの子もみんな可愛い。」と言うことです。
そのため、赤ちゃんの時は、お母さんは、大体、子供に手をかけます。
私は、3歳までの子供で、可愛くない子供を見たことがありません。
どの子供も、まるで天使のように、純粋で無邪気でかわいいです。
もちろん、まだ自我が生まれていないため、親に反抗することもありません。
よく、子供は、3歳までに、一生分の喜びを与えてくれるといいます。
確かに、3歳までの子供の記憶があるから、そのかわいかった時を思い出して、頑張れると言うのもあります。
(私も、子育てが辛い時、まだ可愛かった時の写真を見て、頑張ったものです。)
しかし、子供が思うようにならなくなった瞬間に、手を離してしまうお母さんも見てきました。
本当は、子供になってからの方が、子供はお母さんを必要としているのに‥
私は、たまたま、エステティシャンをしていたため、トリートメントを通して子供とコミュニケーションを図ることができました。
しかし、普通の人はトリートメントを学ぶ事は少ないです。
子供の頃、祖母がよくマッサージをしてくれました。
祖母によると、昔の女学校では、将来、夫をねぎらうためにマッサージの授業があったそうです。
私は、この話を聞いて、なんて当時は進んでいたのだろうと思いました。
「夫をねぎらうために」というところはさて置き、家庭科などの授業で、男女問わず、みなトリートメントを学べると良いのに‥
ゆえりゃんでは、ご家族や親しいご友人などに、リラクゼーションを目的としたトリートメントを施すことを目指したレッスンを始めました。
誰かのために、トリートメントを学んでみませんか?
あなたが大切な方とお二人でご参加ください。
○トリートメントがはじめての方、トリートメントに親しみたい方、ご家族のケアをしたい方にオススメ
レッスン各種(90分) 9,900円〜
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