茶の木は和ハーブの代表格

「身土不ニ」という言葉を知っていますか?
生まれ育った土地で採れたものを食べるのが健康に良いという考え方です。
 
お茶が大好きでハーブティーもひと通り試してみましたが、なぜ外国産のハーブばかりなのかと疑問に思っていました。
日本に生まれ育ち暮らしているのだから、日本の植物の方が日本人の身体と相性が良いのではないかと。

私たちの身の周りには、どくだみ、よもぎ、スギナ、柿の葉、ビワの葉、ギンコウ、桑の葉など薬効の高いハーブがたくさんあります。
中でも、一番よく摂取しているのは、お茶に使われるチャノキ(茶の木)ではないでしょうか?

そういう意味では、よもぎが「和ハーブの女王」だとしたら、チャノキは「和ハーブの王様」と言っても過言ではないと思います。
(よもぎについては、ブログ記事  「和ハーブの女王  よもぎ」  をご覧ください。)

先日、岐阜のマチュピチュと呼ばれる、揖斐川町にある「天空の茶畑」に行ってきました。
道の駅池田温泉から、自転車でふれあい街道という山中をアップダウンを繰り返しながら走り、1時間半かけて行きました。
今は、新茶のシーズンなので、道中、あちらこちらで新緑の茶畑を眺めることができます。

チャノキの原産地は、中国雲南省から四川省の山岳地帯だと言われており、本来気温が高くならない山間の気候が適しているといえます。

私は学生時代、バックパッカーをしており、この中国雲南省から四川省にかけても旅をしたことがあります。
中国では、あまり青空を見る事はありませんでしたが、青空、山岳、田園のコントラストがとてもきれいな土地でした。
久しぶりに見る日本に似た風景に、とてもほっとした記憶があります。

確かに、この「天空の茶畑」は、本来の生息環境にとても近いと言えそうです。

私は、この地域でとれた山茶(ヤマチャ)を飲んだとき、茶葉本来の香りと渋みと苦みを感じることができ、「お茶もハーブだったんだ。」と再確認しました。
   
一方、国内最大シェアの「やぶきた」は、明治時代に日本の平野地帯に適応させた改良種ですが、大量の農薬使用が問題となっており、本来の生息環境とは異なることが原因だと考えられています。

私の祖母は茶道の講師をしており、日常的に抹茶を飲んでいたため、その抗ウィルス作用から「風邪をひいたことがない。」と自慢していました。
亡くなる2ヶ月前まで茶道の講師をしており、生涯、元気に暮らしていました。

今思うと、それはチャノキに含まれるカテキンの抗酸化や血圧降下作用によるものだったと思います。   

また、コーヒーと同じくカフェインも多く含みますが、そのせいか認知症になることもなく、頭のしっかりした人でした。

なじみのあるお茶に、緑茶(玉露、煎茶、番茶、茎茶)、ほうじ茶、紅茶、烏龍茶などがありますが、どれも同じチャノキの茶葉から作られていることを知っていますか?

参考までに、それぞれのお茶の違いをご説明いたします。

・緑茶 生葉を蒸して発酵を止め、揉んで乾かす不発酵茶(中国では蒸さずに釜炒りする)
・ほうじ茶 緑茶をさらに焙煎したもの
・紅茶 生葉を急速に乾燥させ、完全に発酵させた発酵茶
・烏龍茶 生葉を途中まで発酵させた後、釜炒りして発酵を止めて作る半発酵茶

同じチャノキから、これだけ様々な風味を楽しめるなんて凄いと思いませんか?
やっぱりチャノキはすごい!
ぜひ、日々の暮らしに、もっとお茶を活用しましょう。

岐阜県揖斐川町上ヶ流「岐阜のマチュピチュ」天空の茶畑
絶景ポイントからの風景

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