食べるだけではもったいない!柿の木は日本の「庭の薬箱」

先日、柿の出荷が始まったとニュースでやっていました。
今では、果物は一年を通して食べられるようになりましたが、もともと柿は日本の秋の風物詩として、日本人に秋の訪れを伝えるものでした。

私の住む岐阜県も、富有柿発祥の地で有名です。
富有柿は、九州より気温の高い地域では赤くならず、岐阜より気温の低い地域では渋が残るのが特徴で、限られた地域でしか生産が出来ないため、とても貴重な品種です。

「柿が赤くなると医者が青くなる」と言われるように、果実は昔から栄養価が高く、薬効性が知られています。
果実は、空咳、喉の渇きに有効で、二日酔いの予防にもなります。

そのため、医師や薬局が今ほど身近ではなく、また救急や対症療法などの近代医療が進んでいない時代、日本の民家では庭に柿の木を植えたものです。

しかし、果実だけではなく、ヘタや葉にその効用を多く含むことはご存知でしょうか?

そこで、今日は、知られざる柿の葉について、書きたいと思います。

柿のヘタは、生薬で柿蔕(シテイ)と呼ばれ、しゃっくり止めの効果があります。
葉は、柿葉(シヨウ)と呼ばれ、咳止めや止血薬として使われます。

柿葉には、ビタミンC、タンニン、ルチンなどが豊富なため、抗酸化や血管老化に効きます。

お茶で飲めば、効率よくそれらの栄養素が摂取できるので、血圧を下げ高血圧予防にもなります。
また、バスタブに入れて入浴すれば、血液の循環を良くするので、体の末端まで血行が良くなり冷え性の改善にも役立ちます。

そして、私が特に注目しているのは、ビタミンCが豊富なことです。

ビタミンCが豊富な果実といえば、レモンが有名ですが、柿葉には、レモンの約20倍のビタミンCが含まれています。
西洋のハーブでとても重宝されるローズヒップでもレモンの約10倍のビタミンCなので、いかにビタミンCが多いかお分かりいただけると思います。

これを夏の疲れや紫外線老化に活かさない手はありません。

一般的に、ビタミンCは加熱するとほとんど壊れてしまうとされていますが、柿の葉茶はお湯で入れても問題がありません。
その秘密は、柿の葉茶に含まれるビタミンCはプロビタミンのため、熱に強くお湯を注いでも効果が薄れる心配がないのです。

しかも、ノンカフェインなので就寝前やカフェインを控えたい方にもおすすめです

さて、問題の風味ですが、なじみのある清々しい草のような風味で、さっぱりとした味です。
少々苦味はありますが、さほど気にはならない程度です。

それでも気になる方には、ハトムギ茶とのブレンドをおすすめいたします。

私は、薬膳茶のブレンドをする時、よくハトムギ茶を利用します。
ハトムギ茶を入れることで、クセのあるハーブも調和が取れ、まろやかになり美味しくいただけます。

日本では、いぼ取りの薬として有名なはとむぎですが、こちらも、肌のビタミンといわれるビタミンB1、B2やアミノ酸を豊富に含むことから、美肌効果でも名高いお茶です。
飲み続けることで、肌荒れを過ぎ、なめらかできめ細かい肌に整えると言われています。

もし、ご家庭の庭に柿の木があれば、初夏の柔らかな若葉を取って、きれいに洗ってから天日干しにし、刻んで、乾燥ハーブにしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、渋柿でも葉は問題ありません。(もともと、原種は渋柿なんですよ。)

当サロンでは、柿葉で作ったインフューズドオイル(浸出油)を使用したオイルマッサージをお受けいただけます。
ご希望のお客様には、オプションで柿葉のチンキ剤を使用した足湯をご用意しております。
また、今月は、柿葉とはとむぎの薬膳茶のサービスもございます。

柿葉で夏の疲れを取り、秋の訪れを感じましょう!

みなさまのご来店をお待ちしております。

○高血圧予防、冷え症、美肌に

柿葉インフューズドオイル



生涯の美と健康のパートナー ゆえりゃん

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