シミの原因は紫外線ではない
以前、ブログ記事 「不眠には、睡眠ホルモンメラトニン」で、太陽の光の大切さを書かせていただいたところ、紫外線の肌への影響を心配するお客様から、「15分も外に出ていたら、シミにならないですか?」とのご質問があったので、今日は、シミについて書かせていただこうと思います。
6月に入り、外に長時間出ていると、頬がジリジリと痛くなる感覚があります。
7月、8月の方が日差しが強く、日焼けをする印象ですが、実は、紫外線の量については、5月、6月の方が強く、実は梅雨の晴れ間が一番、紫外線が強いのです。
化粧品会社に勤務していた時、シミの原因は紫外線だと教わりました。
そのため、紫外線予防のために、UVベースやファンデーション、日よけグッズ等の販売をしていました。
毎朝、紫外線チェッカーで、その日の紫外線の量を確認し、とにかく必要以上に外に出ないようにし、外に出る場合も、しっかりとUVケアをしていました。
しかし、ある時、子供たちを見ていて、
「本当に、シミの原因が紫外線だとしたら、毎日、プールに入って紫外線をたくさん浴びているのに、どうしてシミができないのだろう?」
と、疑問に思いました。
子供たちは日焼けはするけれども、シミにはなりません。
あるいは、赤くなったり、皮が剥けたりして、すぐに、また元に戻ります。
それは、ターンオーバー(新陳代謝)が関係していることを後になって知りました。
シミができるメカニズムは次の通りです。
1.紫外線を浴びる。
2.紫外線がメラノサイトを刺激する。
3.メラノサイトがメラニンを作り出す。
4.メラニンの排泄が遅れる。
5.シミになる。
人の皮膚は表面から、表皮、真皮、皮下組織の3つの層で構成されています。
メラノサイトは、表皮の一番下の基底層のところにあります。
表皮は、14層になっており、1日1層ずつ生まれ、14日間(2週間)をかけて角質細胞になります。
その後、角質細胞になってから、また1日1層ずつ剥がれ落ち、14日間(2週間)をかけてすべて剥がれ落ちます。
その剥がれた古い角質が垢です。
人の皮膚は、合計28日(4週間)を1つのサイクルとして絶えず生まれ変わっているのです。
このことを表皮のターンオーバー(新陳代謝)と呼びます。
若い頃は、正常に肌が生まれ変わるのですが、28歳をピークにして、ターンオーバーが遅くなると言われています。
40代になると40日で一回、50代になると50日で一回といった具合に、肌の生まれ変わりが、だんだん遅くなっていきます。
子供の頃は、新陳代謝が活発のため、日焼けをしてメラニンが生まれても、約1ヵ月で、メラニンを含んだ角質が剥がれ落ちます。
しかし、歳をとってターンオーバーが遅くなると、メラニンを含んだ角質が、ずっと、剥がれ落ちずに肌に残った状態となります。
それが、歳をとるとシミになるメカニズムです。
そのため、新陳代謝を活発にすれば、紫外線を浴びても、シミはできにくくなります。
大切なのは、紫外線を浴びないことより、新陳代謝を活発にすることなのです。
新陳代謝をアップするにはマッサージが効果的です。
しかし、老化を遅らせることはできても、いつまでも若い頃の肌を保つのは難しいのが現実です。
努力はしつつも、やはり、無防備なままではいられません。
紫外線対策は必要です。
メラトニンをアップするための太陽の光は、窓際の光でも良いと言われています。
屋外で、ガンガンに光を浴びる必要はありません。
目が太陽の光を認識すれば良いので、心地よい程度に日光浴を楽しみましょう!
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