生涯の美と健康のパートナー
20年前、私が大手化粧品会社のエステセラピストとしてフェイシャルエステを始めた頃、本格的なエステティックサロンはありませんでした。
まだエステは化粧品をご購入いただいたお客様へのサービス的な意味合いが強く、料金も40分で2,000円と、技術料だけでは、生活はできませんでした。
国家資格である美容師と比べると、社会的な地位も低く、また、資格がなくても、どんな人でもエステティシャンになれてしまうことから、エステティシャンもさまざまで、中には意識の低い人もいました。
エステは儲かると聞き、他業種からエステティック業界に参入し、エステティックサロンが乱立した時期もありました。
中には、強引にチケットや化粧品を売りつけたり、しつこい勧誘をする悪徳なサロンも存在したことから、一時期は、消費者センターへの問い合わせは、エステティックサロンに関するものがトップになりました。
そのためエステのイメージが悪く、子供を保育園に送迎した時、他のお母さんから仕事を聞かれ、エステティシャンだと答えると、目を背けられることもしばしばありました。
しかし、エステティックサロンも淘汰され、このコロナ禍でも生き残っているお店は、みなさん必死に努力されて来たのだと思います。
その努力の甲斐があり、エステティックサロンも美容院のように認知されつつあり、もっと生活に密着したものに成って来たのを感じます。
春は毛穴の汚れが気になるからピーリングを受ける。
夏は日焼けした肌をケアするために美白のパックを受ける。
秋は乾燥が気になるから保湿のトリートメントを受ける。
冬は冷えるから血行促進のトリートメントを受ける。
そんなふうに、一年を通して定期的にお手入れを続けていくことが、本来のエステティックのかたちです。
そして、一年に春夏秋冬の季節があるように、人生にも、思春期、結婚、出産、育児、更年期などさまざまなステージがあります。
女性が経験するステージをより美しく健康的に乗り越えていけるようにサポートしていく。
いくつになっても女性が自分らしく、前向きに生きることができるように生涯を通してサポートしていく。
0コメント