【体験】病気になっても「ソシオエステティック」で美しく
関節リウマチのお客様
先日、久しぶりに新規のお客様がいらっしゃいました。
関節リウマチを患っていらっしゃるとのことでした。
関節リウマチとは、関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて関節の機能が損なわれ、放っておくと関節が変形する病気です。
10年程前、関節リウマチを患っていらっしゃる方を施術したことがあったので、リウマチという病気について大体の知識はありました。
リウマチの方は免疫異常による炎症を抑えるために免疫抑制薬を服用されていることが多いです。
当時、私はリンパドレナージュで免疫力を上げるための施術をしていたため、免疫力を抑えている方にエステティックをしていいものかどうか悩みました。
お客様ご自身も施術を断られることを恐れてか、それとも病気に対する偏見を避けるためか、始めはご自身の病気のことを隠していらっしゃいました。
きっと私も、お問い合わせの段階で打ち明けられていたら施術をお断りしていたと思います。
アクセルを踏みながらブレーキをかけるようなもの
しかし、関節リウマチを患いながらご結婚され結婚式では自力で歩いてバージンロードを歩いたこと、お子さんを授かり自然分娩で出産されたことを聞いてその頑張る姿に感動し、何とかして彼女の人生をサポートできないかと思いました。
そこで、リンパドレナージュの講師の先生にご相談し、月1回程度のフェイシャルの施術のみということでお受けいたしました。
でも、内心これが原因でもし、ご病気を悪化させたらどうしようかと、どこか釈然としない気持ちで施術していました。
私のやっていることは「まるでブレーキをかけながらアクセルを踏んでいるようだ」と思いました。
また、免疫抑制薬の副作用で免疫力が低下しているため感染症にかかりやすく、サロンで風邪などひかせてしまわないかと気を使いました。
そのため、当時の私はいつも疲弊していました。
エステティックの目的は美しくなることだけではない
しかし、今は病院や福祉施設向け「ソシオエステティック」の資格を取得したこともあり、病気や障害、介護を必要とされている方の施術ができるようになったため、お会いしてお話をうかがってみることにしました。
お客様は始めは通常のメニューはできないと知り、少し残念そうでした。
しかし、エステルームにお通しすると、
「素敵!」
と、まるで少女のように声を上げ、これから始まる施術へのワクワク感が隠せないご様子でした。
(あー、私が初めてエステを受けた時もこんな感じだったな。)と久しぶりに思い出しました。
そして施術に入ると、手の温かみ、心地よいタッチングにすぐに緊張が解け体が緩んでいくのがわかりました。
途中、一度、大きく深呼吸をしたかと思うと、その後はスースーと寝息を立ててお休みでした。
施術後、
「ずーっと、夢の世界にいました!」
と、心が解き放たれてリラックスできたとお喜びでした。
サロンでこんなにお喜びいただいたのは久しぶりで、こちらまで嬉しくなりました。
ご帰宅後も改めて「うっとりとする贅沢な時間をありがとうございました。とても気持ちが良くて気分もリフレッシュできました。」とメッセージを頂きました。
「ソシオエステティック」の知識と経験がサロンの仕事にも活かされ、苦労して学んで良かったと思いました。
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